フランクリン・テンプルトンが香港で興味深い動きを見せました。同社は香港初のトークナイズされたUSDマネーマーケットファンドを展開しています。フランクリン・オンチェーンUS政府マネーファンドは、短期米国政府証券をブロックチェーンのトークンに包み込む仕組みです。非常にシンプルな商品ですが、重要なのはその実行方法です。

現時点では、まず機関投資家をターゲットにしています。これは理にかなっており、市場の反応を見ながら運用の課題を解決し、実績を積み重ねている段階です。小売向けのバージョンも計画されているようですが、具体的なスケジュールはまだ明らかになっていません。

注目すべき点は、この動きが単なる実験ではないことです。大手資産運用会社がオンチェーン金融インフラに具体的な一歩を踏み出しているのです。トークナイゼーションのストーリーは、実際の世界での採用を着実に進めており、商品展開を通じてその流れが加速しています。